かつてあまちゃんで大ブレイクし、一躍人気女優となった能年玲奈さん。
現在はのんに芸名を変え活躍していますが、『一体何があったの?』といまだにその改名の理由など詳しい経緯がわからないままではないでしょうか?
『事務所に干された』というのだけはチラッと聞いたことがあるけど・・・
というぐらいの認識のあなたに、今回は、そんな能年玲奈さんが改名や干された理由にもなったと言われている『レプロ独立騒動』について超詳しくまとめてみました。
能年玲奈(のん)のレプロ独立騒動の陰にある「過酷な契約」
事の発端は2014年6月に契約満了に伴い、能年玲奈さんが所属事務所『レプロ』からの独立を宣言したことから始まります。
そして、能年玲奈さんが事務所を独立したいと思った全ての根本的な原因、それは「レプロとの契約」「事務所の対応」への不満にあります。
①月給5万円の過酷な条件
能年玲奈さんはレプロから食事、交通費、レッスン代にいたるまで全て負担してもらってはいましたが、あまちゃんでヒットした後も給料はたったの5万だったそう。
[ふきだし set=”まゆたん(左)”]確かにそれまでの投資があるから回収しないといけない事務所の気持ちも分かるけどさすがに少なすぎるよね・・・[/ふきだし]
[ふきだし set=”まゆたん猫(右)”]そうそう、でも能年玲奈さんもその環境しか知らなかったからそれが普通って思ってたらしいよ[/ふきだし]
そして、ある出来事がきっかけで事務所への不満が爆発しました。
それがこの出来事↓
給料は5万円。『あまちゃん』撮影中、経費精算が追いつかず、持ち金がなくなってしまった。「寮の乾燥機が壊れ、明日のパンツがない」と、当時演技指導を担当していた滝沢充子へ深夜に電話。
滝沢が「コンビニで買えばいい」と言うと、「財布には200円しかない」と能年は答えた
朝ドラ女優が『所持金200円』という事実に世間の人々は衝撃を受けました。
また、この騒動以前にSF漫画「重機甲兵ゼノン」などで有名な漫画家・神崎将臣さんもこのレプロの労働体制について以下のようなツイートで批判しています。
つかぬことを質問するが、法律関係に詳しい人教えて、19歳を19時間労働で月給5万契約でそいつの著作権肖像権も雇ってる会社の権利だから払う必要はないって言い張るとんでも会社はどんな罪にとわれる?
— 神崎将臣の助 (@kanzakin) August 27, 2013
そして、同じくレプロを退所した女優・清水富美加さんも同じようにレプロと給料で揉めており、このレプロはかなり金銭面でシビアな契約をする事務所として世間に知られることになりました。
<当初は歩合制であったものの、事務所は何もしてくれなかった。次第に稼ぐようになったら、事務所から月給制を持ち出された。お父様から事務所に『厳しいのではないか?』とお話ししたところ、仕事を干された>
このような、レプロの搾取ともいえる「給料体系」が能年玲奈さんの最も大きな独立の原因だったようです。
②仕事の冷遇
また、もう一つの独立の原因に事務所の「仕事の冷遇」が挙げられます。
2015年8月に公開された実写版「進撃の巨人」に実は能年玲奈さんがオファーされていた。という報道が文春で報じられました。
しかし、そのオファーを事務所は断わり、結果、ミカサ役は水原希子に決まっている。この話を伝え聞いた能年は事務所に不信感を募らせ、今回の独立トラブルの一因になったという。
このような給料面の不満に加えて、仕事面での冷遇に不信感を募らせたことがもう一つの大きな要因だと言われています。
【時系列】能年玲奈(のん)のレプロ騒動の経緯
そして、このレプロの対応に不満を持った能年玲奈さんは、事務所からの独立を決意します。
そして、この独立を宣言する前に「個人事務所」を事務所に無断で設立したことからこの一連の騒動は始まります。
【2015年1月】個人事務所『三毛&カリントウ』を設立
レプロとの契約中の2015年1月に能年玲奈さんが事務所に無断で個人事務所『三毛&カリントウ』を設立。
この事務所の設立理由について能年玲奈さんの代理人である星野隆宏弁護士はこう語ります。
のんがやろうとしたのは、レプロとの契約外で、将来的にイラストや写真、キャラクターグッズを販売する窓口とすることだけです。のんにはレプロとの専属契約に違反するような芸能活動をするつもりはなく、現実に契約期間中は全くしていません
こう語るように、自身のクリエイティブ作品をファンに売ることで低いレプロの給料以外の別の収入源を模索しようと考えた能年玲奈さん。
しかし、弁護士も語るように契約中になにか他のビジネスを自分でしていたというわけではありません。
↑一番右が滝沢充子先生
そして、この個人事務所の設立は全て一人で考えたわけではなく、ある一人の女性の存在がありました。
それが、長年演技指導していた生ゴミ先生こと「滝沢充子」の存在です。
実は、能年玲奈さんにとってこの滝沢充子さんは芸能界で唯一頼れると言って良いほどの存在。
先ほどお話しした下着事件で下着を持っていってあげた張本人でもあります。
この下着事件を機に、レプロの給料体制に疑問を持った滝沢充子さん。
能年玲奈さんのことを思い独立を進めた。というのがこの独立騒動の経緯です。
そして、この個人事務所の取締役に能年玲奈さんと、「滝沢充子」さんの名前が記載されていたことからこの独立は滝沢充子さんによる「洗脳」によって行われた。と報道されました。
のんの普段の暮らしぶりは質素らしく、稽古場には白の軽自動車で登場。
保護者のようにのんに寄り添うのは、「生ゴミ先生」と慕う演出家の滝沢充子氏。独立騒動の中心人物であり、一部でのんを「洗脳した」とも報じられた人物だ。
[ふきだし set=”まゆたん(左)”]世間では「洗脳」みたいに言われてるけど能年玲奈さんからしたら唯一の頼れる存在だったんだろうね[/ふきだし]
[ふきだし set=”まゆたん猫(右)”]メディアの印象操作ってやつね[/ふきだし]
2年間の契約延長も仕事はもらえず実質干された状況に
そして、事務所に対して契約期間終了の2014年6月を持って事務所を退所することを伝えた能年玲奈さん。しかし、契約は以下の通り↓
契約書には、「契約期間終了後、一度は事務所側から契約延長を請求できる」という条項が入っていた。その新たな契約期間は最長3年間で、具体的な期間は当事者が話し合いで決めると定められている。能年側は弁護士を立てて交渉し、2年間の契約延長で合意した。
この契約により能年玲奈さんはスムーズに辞めることができず新たに契約を2年間延長せざるを得ませんでした。そして、レプロが契約を延長したのは、能年玲奈さんを説得する時間を取るためだったといいます。
しかし、この独立騒動で社長の心象を悪くした能年玲奈さん。
事務所に所属していながら仕事がもらえずに実質「干された」状態になりました。
能年玲奈さんはこの契約延長の2年の間、代理の弁護士である星野隆宏氏を通して事務所側に仕事面の充実と給料面の改善を要求します。
しかし、レプロの社長の言い分では、社長と能年玲奈さんの1対1での対話を望みます。
「我々が(代理人として)入ってからは、常に彼女は仕事をやりたがっていました。『仕事をください』という要求を、6回も書面で出しています。するとレプロ側は『事務所との信頼関係がない限り、仕事は与えられない』という回答を送ってきた。
『では、その信頼関係はどうやったら作れるんですか』と返すと、『社長との個人的な信頼関係がなければ仕事はあげられない』。
この社長の要求に対して代理人の星野氏は
当事者同士が直接交渉するということは、弁護士倫理上も許容できない。到底認められなかった
このような理由で能年玲奈さん側は社長との個人交渉を拒否します。
たしかに、19歳の何もわからない女の子が一人で仕事の交渉となればかなり不利な交渉になるのは目に見えていますもんね。
ただ、社長の言い分では
「向こう側は、『とにかく仕事を入れろ』と言ってくる。しかし、ドラマや映画の仕事だと3ヵ月や半年にわたることもある。そんな長期の仕事を、事務所との信頼関係がないタレントに入れることはできません。
彼女がブレイクしたのは、先輩たちが(同社の設立から)25年間かけて事務所の実績を築き上げてきたから。彼女がやっているのは、その実績を踏みにじるような行為です。まずやるべきは信頼関係の再構築でしょう、と答えたんです。
でも、交渉の場に彼女は最後まで出てこなかった」
と発言しています。
要するに、両者の言い分はこうです↓
能年玲奈さんの言い分は→「代理人を通して仕事の充実や給料面を改善してほしい」
社長の言い分は→「その要求を受け入れるにはまず代理人を通さずに1対1で話し合いが必要」
という感じでお互いが主張を通そうと譲らない状況でした。
また、代理人の星野氏はこの当時のレプロ側の姿勢を以下のように話しています↓
レプロとの契約書について、星野は「細かい内容は守秘義務があるので言えないが、内容が一方的だ」と言う。
「給料は世間で思われているような金額では決してない。それでいて拘束は厳しい。一方的な指揮命令関係と言ってもいい」
星野によれば、交渉時のレプロ側の反応は「『あまちゃん』で当たったからといって、要求などとんでもない」、「言った通りに仕事をしろ」というもので、何ら理解も譲歩も得られなかった、という。
こう語るように、能年玲奈さんも頑なに社長と話す場を設けなかったのは、事務所側のこういった考えから話しても「無駄」だと思っていたからではないでしょうか。
結局、この双方の折り合いがつかないまま、再度、2016年6月の契約終了を迎えてしまいます。
【2016年7月】「株式会社non」を設立しレプロからの独立を発表
そして、関係は修復できないまま2016年7月の契約満了をもってレプロを退所。
2016年7月には「株式会社non」を立ち上げ独立を発表しました。
ここまで頑なに能年玲奈さんが社長との個人面談を拒否するのを見ると社長と能年玲奈さんの間で信頼関係を築けていなかったのは明らか。
これを見ると、レプロ側のタレントに対する扱いに疑問が残ることは間違いないでしょう。
そして、のんさんは決して契約を一方的に打ち切ったのではなく、あくまでも「契約満了」をもって独立したので法的にはなんら問題はありません。
能年玲奈(のん)のレプロから独立後の影響①芸名変更
まず一つ目が、あなたも気になっているであろう「改名」です。
レプロとの「契約」
能年玲奈さんとレプロの間で結ばれていた契約には使っていた『芸名』に関しても盛り込まれています↓
〈乙(タレント)がこの契約の存続期間中に使用した芸名であって、この契約の存続期間中に命名されたものについての権利は引き続き甲(プロダクション)に帰属する。乙がその芸名をこの契約の終了後も引き続き使用する場合には、あらかじめ甲の書面による承諾を必要とする〉
つまり、契約が終了したとしても、『能年玲奈』を芸名として使用する場合には、レプロの許可が必要だという内容でした。
「能年玲奈」の名前を使おうと思えば使えた?
しかし、これはあくまで、先ほどお話しした社長が望んでいる個人面談を能年玲奈さんが行かなかったために、「芸名使用の許可」が取れないだけにすぎません。
つまり、ここで世間の報道と違うのが「能年玲奈」の名前は使おうと思えば使えたということ。
これについてはレプロの社員が以下のように語ります↓
「ここは明確にしたいのですが、『能年玲奈という名前を使わせない』と発言したことも、その種の文書を送ったことも一度もありません。
ただ、『契約書には〝能年玲奈〟という名前はレプロの許可なしで使えない、という条項も入っています。今後も芸能界で活動するつもりならば、たとえ独立したとしても、将来的に名前の問題が出てくる可能性もある。まずは話し合いが必要ではないですか』という趣旨の文書は送りました。
つまり、何度も言いますが「能年玲奈」で活動するには話し合いをすれば使えたということ。
しかし、先ほども話した通り、この話し合いとは先ほどの『社長との1対1の面談』であり、かなり難しい状況にあったと思われます。
なので、本名の能年玲奈で活動をするにはこの話し合いを避けては通れなかったために、「改名」をせざるを得なかったのでしょう。
能年玲奈(のん)のレプロ騒動後の影響②芸能界から干される
そして、のんに改名後も独立直後も仕事がなく『干された』と噂される能年玲奈さん。
話し合いをせず一方的に改名し、独立したことでレプロに対して火に油を注ぐ形になり、関係の修復が不可能な状態になってしまいました。
なので、このような喧嘩別れした状態の能年玲奈さんを使うことは難しく、結果的に「干されてしまった」というのが個人的な見解です。
能年さんの所属事務所は新垣結衣さんをはじめ、数多くの人気女優が在籍する大手事務所。テレビ局や広告代理店などとのパイプも太く、独立後は能年さんの起用に関して躊躇するところもかなり多いと思います」(前出・芸能プロ関係者)
確かに、ここまで事務所とこじれて辞めた女優は普通に考えて使いづらいですよね。
これは、「事務所の圧力」どうのこうのではなく、客観的に見てテレビ局各社も「起用したくても起用できなかった」のでしょう。
[ふきだし set=”まゆたん(左)”]まあ、これが「干された」という状況だけどね…。[/ふきだし]
[ふきだし set=”まゆたん猫(右)”]ただ、需要がなくなって使われなくなったんじゃなくて「需要がある」けど使えなかったから世間一般で言う干されたとは大きな違いだよ[/ふきだし]
【真相】レプロ騒動は能年玲奈(のん)にも問題があった?
世間の報道を見ていると、能年玲奈さんは『悲劇のヒロイン』のような扱いを受けています。
しかし、この能年玲奈さんとレプロの間で関係が悪くなった原因は事務所の独立騒動以前からありました。
平たく言うと、能年玲奈さん側にもかなり『問題』があったということです。
①仕事に注文が多い
まず、あまちゃんが売れ出してからというもの、能年玲奈さんが依頼を受けた仕事に「注文」をつけるようになったと言います。
2013年11月のクランクインが近づくと能年は、「キスシーンはできない」「(ホットロードの)不良役やヤンキー役は世間が私に抱く『あまちゃん』の天野アキとかけ離れすぎている。ファンが逃げる」と、出演を渋り始めたという。X女史の知人で、これまで相談を受けてきたA子さんがいう。
「『あまちゃん』でも福士蒼汰さんとのキスシーンがあったのですが、顔を重ねる“擬似キス”になりました。能年さんが拒んだそうです。能年さんは女優業を始める時、『なんでもやる』といっていたそうで、それをXさんが指摘すると、“私のことを何もわかっていない!”“ファンが逃げる!”とまた怒り出すのだそうです」
確かにホットロードでも「疑似キス」だった。
②無断で映画監督に接触
また、記事の冒頭でお話しした事務所との関係悪化の原因である『進撃の巨人』をオファー事務所が勝手に断ったというのは実はデマだったそう。
このころ能年は、事務所に対して他にも首を傾げる要求をしていた。
その一つが、映画『進撃の巨人』への出演である。文春の記事では、事務所が〈オファーを断った〉とされているが、
真相はだいぶ違うようだ。実は、事務所へのオファーが入る前に、
能年は知人を介して同映画の監督と接触していた。芸能界では事務所の頭越しの交渉は絶対のタブーであり、話は白紙になった。
それを知った能年は事務所側に、
“監督とはたまたま会っただけ。悔しすぎて死にそう”
“私以外の誰かがやると考えると、もう気が狂いそう”
などと極めて不穏当な言葉を並べて「出演したい」と強く訴え続けた。
さらには“出演させてもらうために土下座しに行きたい”
という常軌を逸したメールまでX女史に送っていたという。そして2014年2月になると、能年は突然、「事務所を辞めたい」と言い始めた。
このように、能年玲奈さんの勝手な行動がきっかけで出演が白紙になってしまったというのです。「レプロ=悪徳芸能事務所」
このようなイメージが世間に浸透していますが、これはあくまでも能年玲奈さんの一方的な主張だけが一人歩きしているに過ぎません。
そして、この事務所との関係悪化の裏には「能年玲奈さんの自分勝手な行動」によって事務所からの信用を失ってしまった。というのも原因の一つにあるようですね。
「独立騒動の時は、レプロがすべて悪ということになっていたが、時間が経ってのんも決して真っ白ではないということがバレた。レプロの目を盗んでこっそり応援していた人たちもすっかり白けてしまい、もはや芸能界に味方はいない。復帰は絶望的でしょう」(芸能関係者)
[ふきだし set=”まゆたん(左)”]こういった態度を見るとレプロが100%悪いとは言い切れないなぁ[/ふきだし]
[ふきだし set=”まゆたん猫(右)”]実際、レプロはガッキーとか長く在籍していた芸能人もいることだし雑誌で言われてるような悪徳事務所って一概には言えないよね[/ふきだし]
能年玲奈(のん)のレプロ騒動のまとめ
「レプロの待遇の悪さは確かにある、しかし、それと同時に当時の能年玲奈さんも問題があった」
この一連の騒動を一言でまとめるとこんな感じではないでしょうか。
そして、結果的にお互いが報道陣を通して悪く言い合う、いわば「泥試合」のような形になってしまったというのがこのレプロ独立騒動の結末でしょうね。
しかし、将来、和解し合い後ろめたさなしでテレビで能年玲奈さんを見れる。そんな未来を望むばかりです。
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